産婦人科の症例紹介
【産婦人科】Case report A 子宮頚部円錐切除術におけるラジオサージェリーの工夫
【産婦人科】Case report B 高周波ラジオ波メスによる低侵襲婦人科腹腔鏡手術
◆高周波ラジオ波メスによる低侵襲婦人科腹腔鏡手術
監修:辻芳之/加藤浩志(神戸アドベンチスト病院 産婦人科)
《婦人科領域での腹腔鏡手術、特に今後の妊娠を希望する婦人に対する腹腔鏡手術は若い女性が対象となることが多い。また不妊症の治療としての腹腔鏡手術も多くこれらのケースでは卵管、卵巣などの機能に障害を与えないように細心の注意を払わなければならない。現在腹腔鏡手術では各種のパワーソースが使われているが、狭い視野と微少な範囲で操作を行う腹腔鏡手術では思いもかけない副電流や予想外に深い熱損傷により長期合併症が発生することがある。特に不妊症治療での腹腔鏡手術時のパワーソースによる熱損傷により長期的な妊娠能低下について警告されている。サージマックス(現:サージトロン S5)は高周波メスであるが通常の電気メスに比べて非常に組織に対する熱損傷が少ないといわれている。子宮頸部異型上皮に対する円錐切除をサージマックスで行ない、その組織内熱損傷の最大深度を計測したところ 0.2mmに過ぎなかった。(図1)これは通常の電気メスでは 1mmにも達するのにくらべきわめて少ないといえる。》
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