RFナイフとは


RFナイフは、サージトロンDual EMC、Pellevé S5をはじめとするサージトロンシリーズの総称です。
4.0MHzのラジオ波(RF=Radio Frequency)を発振し、組織に対する高密度なエネルギーの集中性を実現。
熱損傷を抑え、微細な切開と焦げの少ない凝固を可能にします。
RFナイフ_プロモーション映像
サージトロンDual EMC
サージトロンDual EMC
  サージトロン Pellevé S5
サージトロン Pellevé S5

RFナイフと一般的な電気メスとの違い

RFナイフの一般的名称は一般的電気手術器です。
いわゆる電気メスに分類されますが、RFナイフは非常に特徴的な器械となっています。

エルマン博士のRFナイフ解説動画「~RFナイフと電気メス どこが違うの?~」




特徴① 4.0MHzの周波数

RFナイフの特徴① 4.0MHzの周波数
RFナイフを含めた電気手術装置は、電圧や電流、出力波形を制御する事でさまざまな効果を発揮します。
しかし使用される 周波数に関しては、一般的な電気メスが400kHz(0.4MHz) 前後を用いるのに対して、RFナイフは電波特性の強い4.0MHzという高い周波数を用いています。


特徴② 侵襲範囲の小さな電気メス

RFナイフの特徴② 侵襲範囲の小さな電気メス
交流電流は導体を流れる際、周波数が高くなるほど電気の深達度は浅くなり、電流の流れる組織体積が小さくなることで電流密度が高くなります(表皮効果)(図1)。
使用する電極や出力に左右されない本現象を利用した RFナイフは、常に組織への深達度を一定に保つことが可能となり (図2)、微細な切開・凝固が行える“侵襲の小さな電気メス”と言えます。


特徴③ 組織炭化の少なさ(SSI予防)

RFナイフの特徴③ 組織炭化の少なさ(SSI予防)
「メス先と組織の接触状態」や「対極板の設置状態」は電気メスの効果を大きく左右します。
これらは多くの場合、機器の出力設定の増減で対応されますが、それは同時に周辺組織への熱害と不必要な組織炭化を助長します。
しかし、電流密度の高いRFナイフはメス先や対極板の設置状態の影響を受けにくく、より少ない出力で狭い範囲に熱を集中させる事ができ、過度な電圧設定によるスパークの発生を抑えることで手術部位感染(SSI)の原因とされる組織炭化を最小限に留めることが可能です。


特徴④ アンテナ対極板

RFナイフの特徴③ 組織炭化の少なさ(SSI予防)
RFナイフは、ラジオや無線で使用される短波を用いており、対極板は受信アンテナの役割を果たしています。
電波の回収を目的としている為、薄い衣服を介しても使用することができます。


リンク

国立長寿医療研究センター 臨床工学部様にて、RF技術についてご紹介いただいております。
参考ホームページとして、リンクをさせていただきます(リンク設置の許可をいただいております)。

電気メスとは

ラジオ波手術(RF手術)とは