耳鼻咽喉科の症例紹介


【耳鼻咽喉科】Case report 2022 ellman RFナイフを用いた鼻腔内の止血処置

【耳鼻咽喉科】Case report 2022 ellman RFナイフを用いた鼻腔内の止血処置

◆ellman RFナイフを用いた鼻腔内の止血処置

《診察時、左鼻腔より出血があり吸引にて視界を確保した。キーゼルバッハ部位からの出血はなく、ファイバーで確認したところ左鼻腔最後部より出血が確認された。出血点にバイポーラが届かなかったためモノポーラハンドピース(IEC-3FHPB)に4インチのボール電極(D8-4)を装着し、内視鏡下に焼灼を実施した。まずは、10万倍ボスミンと4%キシロカインを浸したガーゼを用いて、出血点周囲を10分間程度圧迫し、鼻粘膜の表面麻酔を兼ねて一時的な止血状態を確保した。焼灼の際には、出血部位のみをピンポイントに焼灼し、正常粘膜はできる限り焼灼をしないように心がける。また、処置中に迷走神経反射を誘発することがあるため、患者の様子にもしっかりと目を配り、状況に応じた処置が非常に重要である。…》


監修:齋藤 孝博(兵庫医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科)


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【耳鼻咽喉科】Case report SP 耳鼻咽喉科症例紹介

【耳鼻咽喉科】Case report SP 耳鼻咽喉科症例紹介

◆サージトロンによる日帰り手術

《サージトロンは最新型の高周波ラジオ波メスで切開・凝固する器械であり、従来から手術で使われている電気メスよりもはるかに高い周波数(高周波ラジオ波)により、皮膚や粘膜を切開し、深部を凝固できる。周波数が高いため、目的とする部分だけをピンポイントに切開・凝固することが可能なので、従来の外科的治療のような痛みや出血がもとんどない。また周囲に熱を発生させることがなく、電極を自在に曲げて体内に挿入できるので、レーザーでは手術が難しかった例でも手術が可能になった…》


監修:横山正人(よこやま耳鼻咽喉科)


◆鼻出血に対するサージトロン手術

《まず0.1%アドレナリン液と4%キシロカイン液の等倍混合液に浸した綿花で出血点周囲を10分程度圧迫し、鼻粘膜の表面麻酔を兼ねて一時的な止血状態(または止血に近い状態)を確保する。綿花を除去し、バイポーラフォーセップ(J13)の先端部で出血点を挟むように当てて1秒前後通電する…》


監修:越智尚樹(六甲アイランド甲南病院 耳鼻咽喉科)


◆耳鼻咽喉科領域における高周波ラジオ波手術の新たな可能性

《高周波ラジオ波手術(Radio surgery)は、操作の微細性と組織への低侵襲性を特徴とする高周波ラジオ波を用いた手術方法で、皮膚科・形成外科・耳鼻咽喉科・眼科・産婦人科・外科・整形外科・脳神経外科など広範囲の外科治療に幅広く応用されている。電気メスやレーザーに比べ組織侵襲が軽度で、切開・止血・凝固・乾燥・スキンタイトニングなどの各種モード特性を有し、大変豊富な電極バリエーションにより様々な臨床応用が可能である…》


監修:矢部多加夫 (東京都立広尾病院 耳鼻咽喉科)


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